ヴァレンタイン・ゲート
聖ヴァレンタイン像展示施設
2013@三重県菰野町
ヴァレンタイン・ゲートはイタリアのウンブリア州テルニ市にある「聖ヴァレンタイン協会」より寄贈されたヴァレンタイン像の展示施設である。アクアイグニスの「火と水の庭園」を構成する要素として企画された。
「バレンタインデーは、269年にローマ皇帝の迫害によって殉教した聖ヴァレンティヌスに由来する記念日です。当時ローマでは2月14日は女神・ユノ(すべての神の女王、家庭と結婚の神)の祝日でした。その頃の若い男たちと娘たちは、生活する場所が別だったといいます。ルペルカリア祭では、2月14日に若い娘たちが札に自分の名前を書いて桶に入れ、祭りの当日に男たちが札をひいて、その男女がパートナーとして祭りの間一緒にいるという習わしがありました。そして多くはそのまま恋に落ち、結婚したのです。しかしながら、若い兵士の結婚は許されませんでした。若い兵士が愛する人を故郷に残した状態では士気が下がってしまうと考えられたからです。そんな中でキリスト教司祭であるバレンタインは、密かに兵士と恋人を結婚させていました。当時のローマではキリスト教は異端の宗教として迫害されていたこともあり、この行為によって捕らわれたバレンタインは見せしめのため、祭りの前日(2月14日)にルペルカリア祭の生贄として処刑されました。その後、キリスト教徒の間ではバレンタインが聖人に列せられ、処刑された2月14日が恋人たちの日として知られるようになったのです。」(展示碑文より)