フェーヴ

豆菓子店

2011@東京 自由が丘

パティシエ辻󠄀口博啓氏の豆スイーツブランド、フェーヴの自由が丘本店である。豆菓子をスイーツとして開発してゆく新ブランドで、シェフは当初試験管での商品展示イメージを持たれていた。
そこで、一本ずつ手作りでゆらぎのあるガラス管を提案した。様々な豆を使用したユニークな豆スイーツをアートピースのように美しく展示する時、試験管の均一さに手作りの温もりを与えたいと考えたのである。このガラス管をメインアイテムとし、什器やインテリアのデザインを展開していった。

また、通りに面する看板は控えめにし、ガラス管の並ぶ壁面へと視線を誘導するようなエントランス形状を考えた。そして店舗奥の壁面にビジュアルを配置して通りから店舗奥まで視線を引き寄せようとしている。こうした視線誘導により、通りに溢れる雑然とした看板群と混ざらず、シークエンスとして成立する佇まいを目指した。まるで路地が一筋増えたかのような形で通りに開き、街並みに寄与したいと願っている。


玉川高島屋店

2011@玉川高島屋(現存せず)

和スイーツの和楽紅屋と豆スイーツのフェーヴを扱う、玉川高島屋店である。ここでは小豆をモチーフにした彫刻のような什器によって、ショーケースが並ぶデパ地下の区画割に変化を与え、広場のような表情を生み出そうとした。


東京スカイツリー店

2012@東京スカイツリー(現存せず)