旅籠ヴィソン

ヴィソンにある宿泊と物販の複合施設

2021@三重県多気町

旅籠はヴィソンの宿泊施設のひとつ。地形に沿った段々状の長屋形式で、4棟が中庭を囲う。各棟とも1階は店舗で2階を宿泊施設としており、客室から通りの賑わいが感じられる劇場的な空間を志向した。そのため窓を大きくとり、内外双方が風景となるようデザインしている。

Photo : Takenori Hikosaka/SS(このページ全て)

和ヴィソンなどの商業エリアから本草湯への主要動線上にあり、日帰り客も多い商業施設としての賑わいと、宿泊施設としての心地よさをどう考えるかがマスタープラン上の課題であった。そこで人通りの多い立地を活かし、劇場参加型の宿泊施設を構想した。時代劇などで見られるような旅籠の窓辺と通りの関係性に、劇場的な見る見られるの関係性を重ね合わせ、湯上がりのそぞろ歩きとその賑わいを眺めながら窓辺の風流を楽しむ、というシーンを設定した。これは懐古的な時代テーマパークを目指すものではなく、四季の豊かさを感じる日本の空間構造を参照し、現代的な表現に取り入れる試みである。

配置 4棟が向き合い、中庭を囲む。画面上側が和ヴィソン(商業エリア)でその間に森林帯を配置している。
俯瞰 地形に沿って緩やかに登ってゆく。手前の空き地が森林帯で、やがて山の風景に戻ってゆくよう計画している。
客室側ファサード 薄い屋根の重なりが軽やかさを生む。
廊下側ファサード 森林帯側からの眺め。部屋のドア前には大きな窓があり、人の様子が見える。
通り 客室から通りの賑わいが感じられる。
EVエリアの窓
旅籠入口 各棟それぞれ店舗に並んで旅籠入口がある。
玄関 玄関で靴を脱ぐ旅館形式。
2階廊下 地形に沿って廊下がスロープになっている。
客室 インテリアデザインは各棟異なる。