本草研究所 2021@三重県多気町 本草研究所は三重県にあるヴィソンの温浴施設、本草湯(ほんぞうゆ)で提供する薬湯を研究製造する施設で、ショップカフェを併設している。本草湯では「本草七十二候」という薬湯の暦に沿っておおむね5日毎、1年で72種類の異なる薬湯を提供する。そのレシピを開発製造するのがこの施設の役割である。本草学に立脚したコンセプトを表現する施設なので、配置や設計では自然環境との関係性を意識した。 出迎えの風景 商業エリアから坂を登ってくると山と本草研究所の風景が出迎える。建物の在り様は山とのコンポジションから検討した。 Photo : Takenori Hikosaka/SS(以降6点) アプローチ 九十九折りの坂の途中に建物が見えてくる。 全景 木造平家のシンプルな建物である。右端が研究製造所、コアを挟んで左端がショップカフェ。 ショップカフェ全景 カフェ 室内外の連続性を天井が強調する。 カフェ店内 Photo : Takenori Hikosaka/SS(以上6点) 中間領域 軒下を広くとり、内外の連続性を作りだしている。 Photo : ToLoLo Studio(以降3点) ショップ風景 カフェカウンター 軒下空間 建物前面を軒下空間が貫く。薬草の作業やワークショップなど、さまざまな利用方法が想定されている。 Photo : Takenori Hikosaka/SS(以降3点) 照明と風景 夕景を引き立てる照明を心掛けた。 本草湯駐車場からの眺め 本草学の現場となった三重の山々を臨む。